歯医者さんでフッ化物塗布

こんにちは。

今日は歯医者さんで塗っているフッ素についてお話しします。

最近では、ご家庭でもお子様の歯磨きあとにジェル状のフッ素を塗る

商品や歯磨き粉そのものにフッ素が配合されているものがありますよね。

市販の歯磨き粉は950ppmFと言われています。

歯医者さんで塗るフッ素はこれらの商品よりも高濃度のフッ素を使っています。

濃度で言うと9000ppmFです。

 

では、フッ素の効果はどんなものがあるかご存知でしょうか?

4つの効果があります。

①脱灰の抑制

歯の表層部のエナメル質にプラーク(歯垢)が付きプラーク中の細菌によって歯が溶かされます。

これが脱灰です。フッ素にはこの脱灰を抑えてくれます。

 

②再石灰化の促進

唾液の中にカルシウムやリンなどが含まれていて、脱灰した歯質を補います。

これが再石灰化です。フッ素はこの再石灰化をさらに進めてくれます。

 

③歯質の強化

歯の表面のエナメル質に多くのフッ素があると、歯は固く強くなります。

 

④細菌による酸産生の抑制

プラーク中の細菌が酸を出してエナメル質を溶かしますが、

フッ素はこの酸を作る能力を抑えます。

 

以上の4つのことから、フッ素は虫歯予防にいいとされています。

しかし、フッ素を塗れば絶対に虫歯にならないと言うわけではないので

普段の歯ブラシに加え、歯科医院での定期健診、定期的に歯科医院でのフッ化物塗布が重要になってくるのです。

衛生士 水野